2020.03.09
顕微授精は、精子の数が極端に少なく、人工授精や体外受精では妊娠する見込みが低い場合の治療法です。
また、体外受精をしたけれど受精しなかった場合には、次の治療は顕微授精を行うことが多いでしょう。
体外受精を予定していたけれど、当日採精したら精子の数が少なく、体外受精では受精が難しいと判断された場合には、急きょ、顕微授精に変更になることもあります。
その他、男性不妊でTESE(精巣精子採取術)やMD-TESE(顕微鏡下精巣精子採取術)を行った場合や凍結精子を使用した場合には、基本的に顕微授精が選択されます。
※不妊治療の費用については【📖こちらの記事】を参照下さい。
(保険適用で負担額はどう変わる? 不妊治療の金額や適用条件を解説(2024年4月版)【医師監修】)
≪以下の情報は、2020年3月の記事作成時の情報です≫
顕微授精の作業を行うため、体外受精にプラスして、その分の費用がかかります。
また、顕微授精をした個数によっても費用は変わるでしょう。
顕微授精は、体外受精などと並んで国が定める特定治療支援事業の対象になっています。
治療をした場合には、助成金の申請が可能です。ただし、年齢や収入、回数などの条件があります。(2020年時点)
また、自治体で独自の助成制度を設けている場合もあるので、顕微授精をする場合は事前に確認しましょう。
[参考リンク]
厚生労働省:不妊に悩む方への特定治療支援事業
《 監修 》
洞下 由記(ほらげ ゆき) 産婦人科医
聖マリアンナ医科大学助教、大学病院産婦人科医長。2002年聖マリアンナ医科大学卒業。
不妊治療をはじめ、患者さんの気持ちや環境を一緒に考えてくれる熱血ドクター。日本産科婦人科学会専門医、日本生殖医学会生殖医療専門医。専門は生殖内分泌、周産期、がん・生殖医療。
▶HP https://www.marianna-u.ac.jp/hospital/reproduction/ 聖マリアンナ医科大学病院
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